大船にある鎌倉市芸術館にてASJ「未来を作る住宅展」に参加。中庭の竹林をめぐる回廊に沿ったギャラリーの一つで展示が行われる。毎回他の建築家の方の作品や解説にいろいろ刺激を受ける。鎌倉市内に土地を探している方をはじめいくつかの相談にのる。建築予定の方にアドバイスすることが主旨なのだが定期的に参加することで建築設計の際のスタンスを他の建築家と比較することで再確認できるような気がする。
このような場に身を置くとどうしても他者との比較で自分の色というかスタイルというようなものを意識するようになる。依頼をしてくれたクライアントに合わせて最大限の提案をするなかで自然と自分のスタイルが出ることが理想である。しかし設計事務所としてアピールする場ではより積極的に自分のスタイルを定義したほうが受け手にとっては分かりやすい。
・・・とはいうものの、スタイルを意識的に限定することは設計の可能性を狭めることにもつながり排除された可能性が「もったいない」という不安も頭によぎる。それがいまの僕のちょっとした悩みでもある。